2016年07月22日

悩みを解消するには〜コロンブスの卵

弁護士の仕事は忙しい,というイメージがある方が多いかと思います。


実際は,かなり忙しいことが多いです。

ただ,そのイメージは,天候で例えれば,梅雨のようにずっと雨というものというよりは,熱帯地域のスコールや台風のように突然激しい状況になるというものが多いです。それが日常的に繰り返されるという感じです。

今日は平和だな〜と思っていた10分後には,猫の手も借りたい状況になったりと。






最近忙しく,キーッとなっていましたが,ふと打開策を見つけたら楽になりました。


その答えは,


労働時間を増やせばよい,です。





当たり前の話ですが,コロンブスの卵


忙しいという悩みは,冷静に分析すると
@沢山の要望に応えたい
Aでも,質は落としたくない
Bそうすると,時間が無い
でも
@沢山の要望に応えたい
Aでも,質は落としたくない
Bそうすると,時間が無い
のスパイラルでどんどんどんどん忙しい感,悩みが増幅していきます。




ただ,これを因数分解的に考え,個々の事情毎に対処すると
@沢山の要望に応えたい
→まあ,応えたい

Aでも,仕事の質は落としたくない
→絶対に落としたくない

Bそうすると,時間が無い
→無駄な時間は全くないのか?

となり,対応できそうな順(変更してもよさそうな順)としては
B→@→Aとなります。

仕事の質を落とすくらいなら,仕事自体を止めてしまいたいくらいなので,これが最優先。
後は要望に応えない方向か労働時間を増やすか?
そう考えると,答えは簡単。労働時間を増やして,暇になったら休めばよい。


人はいろんな枠組みを設定して,その枠内で何とかしようとするものですが,行き詰まったら,変えても良さそうな,あるいは変えやすい枠組みを変えれば,何のことはないということになることが多いように思います。


Aという条件の下で,Bという悩みを抱えている場合,Bという悩みの解決策としてCという方法やDという方法などを考えますが,意外に前提をAじゃなくてA'にすれば簡単に解決することが多いということです。




法律という枠組みの中で解決できることは多くはありません。
が,こういった発想の転換など考え方で解決できることは少なくはありません。





ただ,私は弁護士としてこの文章を書いています。
弁護士である以上,法的に物事を解決しようとしたいという欲求は少なからずあります。


また悩みが増えました。




こんなことをしているのであれば,法的業務をすれば繁忙は解消に向かうのであろうとは思いますが,労働時間を増やすという解決策を手にしているので安心です。



「無駄な時間も無駄ではない」
おそらく過去の偉人や有名人がそんな名言を残しているような気がします。

posted by 水越法律事務所 at 10:42| 事務所

2016年03月25日

覚せい剤〜ムゲンノカナタヘ

私には何人かの師がいますが,その中の1人の方から,弁護士に成り立てのころ,いくつもの役立つアドバイスをいただきました。

たとえば,「交渉事はなめるな,なめられるな,だ。なめられてはいけないが,なめてもいけない。」というもの。最近はあまりないですが,ヤミ金との交渉などのときによく思いだしたものです。

そのアドバイスの一つに,「覚せい剤は理由を問わず駄目なんだ。理由を考えると使ってもよいという方向になる可能性があるから駄目なんだ。」というものがあります。
別に言われなかったとしても覚せい剤など使うことはないだろうし,なんだかな,というところですが,その他に応用すると役立つこともあり,やはり禁止されていることは,理由を問わず駄目なんだと考えた方が簡単だし,間違わないといえると思います。
ちなみに,いくつもの役立つアドバイスを思い出そうとしましたが,上記くらいしか思い出せません。が,たぶん理屈っぽいのが沢山あると思います(?)。


覚せい剤に話を戻すと,昨今有名プロ野球選手OBが賑わせていますが,彼も,覚せい剤が禁止されている理由を考え,自分は大丈夫だと思ったのかもしれません。
そもそも何故覚せい剤を使ってしまうのかというところですが,何件も覚せい剤事犯の弁護人をしても,明確なことは分かりません。
世間では,先の例で使用した理由を明らかにすべきである!と息巻いている方もいらっしゃるようですが,裁判でこのあたりを明確にすることは必ずしも可能とはいえません。
裁判は真実発見をも目的としますが,本当の真実は,第三者からはさっぱり分かりません。
もしかしたら,本人も分からないのかもしれません。人は忘れゆく生き物ですし,精神構造は複雑怪奇です。

ところで,覚せい剤といえば,依存性が高く,再犯の可能性が極めて高いと言われるところで,実際にもその通りであると思います。
しかし,覚せい剤事犯から再起している人方もいらっしゃいます。

たとえば,歌手の槇原敬之さんなどは,(明確には分かりませんが)覚せい剤を絶ち,成功されているように思われます。
あの「世界に一つだけの花」は覚せい剤事件の後ですし,「歌が、人の心の中で、本当の意味で必要なものでありたいと思ってから、急にすべてが変わりました。だからこそ、SMAPの歌が書けたと思う。昔、ああいう曲を書いていたら、何となく大義名分を振りかざした、流行で終わってたと思う。でも、今は心からそう思うし」(http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/interview/2005/sun051023.html)などと,うまく更生されているように思います。



そういえば,知る人は少ないかもしれませんが,同人の曲に「ムゲンノカナタヘ」という名曲(?)があり,以下の歌詞があります。


キャプチャ5.JPG














仕事柄,人の「駄目だった時」を見ることが多いですが,そんなとき望む「未来」を「思い描く」ことでなんとかなるというのは大変共感するところです。駄目だ駄目だでは何も解決せず,悪化します。どうなりたいのか,どうなるのかをイメージしなくてはなりません。

槇原敬之さんも,未来を思い描き,また,「駄目だった時のことをリアルに思い描けるその想像力」を生かして活動されているのでしょうね。
この曲が入っているアルバムは,他にもよい曲,よい歌詞ばかりです。

私も,辛いときには,なかなか司法試験に受からず,その日暮らしをしていた時のことを忘れないようにしています。


覚せい剤に限らず,過去のマイナス要素は,未来のプラス要素にもなり得ると思います。

駄目だ駄目だ,というとき,未来に悩んだときには,騙されたと思って,上記「ムゲンノカナタヘ」を聞いてみてください。

posted by 水越法律事務所 at 12:02| 弁護士として思うこと

2016年02月10日

インターネットと情報化社会と消費者被害

昨今,インターネットを利用した結果発生する,今までに無いような類型のトラブルの相談が多くなってきています。

Twitter,Facebook等のSNSの成りすまし。

webを巧みに利用した投資詐欺。

webを介して行うので,加害者が海外にいるパターンの詐欺。

オークションでのトラブル。

情報商材といわれるもののトラブル。

仮想通貨関係のトラブル。

名誉毀損,営業妨害,人格権侵害。





Twitter,Facebook等のSNSの成りすましは,財産的価値を損なうようなケースこそあまりありませんが,Aと名乗るものが実際はAでない,というのは実に恐ろしいものです。

webページは,多少の技術があれば,個人でも大企業のそれと同じような外形を簡単に作出できますので,webページを巧みに利用した投資詐欺については,信じてしまう方が愚かとは言いがたいものがあります。インターネットに慣れない高齢者の方であれば,なおさらです。

このような詐欺は,海外の人,団体によって行われることもありますが,その場合,被害回復,実態解明は著しく困難になってしまいます。

オークションは便利ですが,いい加減な個人が売主となることが多く,商品が届かない,返金もしないというトラブルが後を絶ちません。

情報商材という,いわゆるノウハウ的なものが高額で販売されています。そのノウハウが真実であれば,決して他者に販売しないでしょうけれど,真実であるとして購入してしまう人が後を絶ちません。現代版ネズミ講の様相を呈する事案も散見されます。

チェーンブロック技術を用いた仮想通貨は,将来的に国際通貨になる可能性がないわけではありませんが,現状では,魑魅魍魎。法的規制も間に合わず,今後,詐欺やトラブルの温床となりそうな気配です。

名誉毀損,営業妨害,人格権侵害は,相変わらず散見されます。ネット社会のみならず,日本国全体が,エキセントリックな反応をしがちであり,それが容認されているような現状において,今後もネットでの人権侵害は続きそうです。googleを相手にした削除仮処分手続をするなどしていますが,他方で表現の自由という大きな価値もあるため,インターネットでの人権侵害を食い止めることは難しそうです。



裁判の場面でも,Twitter,Facebook,webページ,メールが証拠として出てくる場面が著しく増えています。



インターネットは,グローバル(世界中に把握しうる),永続性(消えない),簡便性(パソコンさえあれば,いやスマートフォンからでも,容易に行為しうる。),匿名性(表面的には,誰が行為主体であるかの判別が困難。)を有しているため,簡単に違法行為が為され,その被害は莫大となるという特徴があります。



インターネットは大変便利ですが,他方で,リスクのある場面もあること,インターネットと現実社会の違いをよく認識して使うこと,などマイナス面も強く意識して使っていくべきであると思います。


(参考)掲示板に誹謗中傷を書かれた場合の対処法
http://mizukoshi.org/bbs.html
posted by 水越法律事務所 at 14:30| 弁護士として思うこと