2016年01月20日

川上憲伸選手と

弁護士は,トラブルを解決する役割があります。

これを「切った張ったの世界」などというとわかりやすいようです。
もっとも,本来の意味の切った張ったとは,「切ったりたたいたりすること。転じて,暴力を伴う争いのこと」のよう(三省堂大辞林)ですので,誤用かもしれませんが。

ところで,弁護士の活動領域は,「切った張ったの世界」だけではありません。
身近なところでいうと,会社の顧問などは,必ずしも「切った張ったの世界」ではなく,もう少し前向きです。
もっとも,これも,「切った張ったの世界」を前提として,それを防いだり,避けたり,対処したりという側面があります。

もっと,「切った張ったの世界」でないものとしては,公益的活動があります。

もともと,公的な法律相談や国選弁護などは公益的活動と位置づけられていますが,近年弁護士の増加でその色彩が薄まっていると思います。

後見人や破産管財人,相続財産管理人など裁判所の監督下での活動も公益的側面があります。



もっと公益的な活動も数多くあり,弁護士会の活動がその代表例です。

我々弁護士は弁護士会に強制的に加入します。
弁護士会は,基本的に何者かに監督されることなく自治をし,そのおかげで弁護士は,自由に活動できることとなります。


私も,胸を張るような活動はしていませんが,少しだけ,弁護士会の活動をさせていただいています。


中小企業の関係とスポーツの関係,行政の関係です。

中小企業の関係は,中小企業の方が,弁護士を身近に感じられるよう,また,弁護士として,いかに中小企業の役に立つことができるかという活動をしており,ものづくりが好きな私としては大変やりがいを感じています。

行政の関係は,なかなか難しいところが多いという印象ですが,広く法的サービスを提供するためには風穴を開けていく必要があろうと思っています。

今回ご紹介するのはスポーツの関係です。


先日,貴重な経験の機会をいただき,川上憲伸選手とお話しをさせていただきました。


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(よい写真がまったくなかったのでぼけた写真を。写真を撮った後輩弁護士め…)
つたない聞き手にも関わらず,大変勉強になるお話しばかりで,私も聴講者も大変有意義な時間を過ごすことができました。

日本では,諸外国に比べ,プレイヤーズファーストが浸透していません。
部活などのいじめ,体罰などもそのあらわれのようです(この点は以前,元中日ドラゴンズの鈴木孝政氏にシンポジウムに来ていただきました。)。

我々弁護士側が,選手の実情をよく知り,選手にとって本当に必要なものをよく理解するようにして,選手からの信頼を得るよう努力し,なんとかプレイヤーズファーストを日本に根付かせ,日本のプロ野球の復興に関わることができれば,と思います。

川上選手は大変話もお上手で,関係した弁護士全てが,川上選手を前に,少年に戻りましたし,川上選手のファンになったと思います。

それにしても,やはり,一流のプロ野球選手って凄いなと改めて感じました。男のロマンですね。



勝手な話ですが,是非,もう一度川上憲伸選手のマウンドでの勇姿を見たいです
posted by 水越法律事務所 at 16:51| 事務所

2015年12月01日

水越法律事務所5年目 弁護士10年目

本日で,水越法律事務所5年目です。
5年前の今日,水越法律事務所を開設しました。

思えば,弁護士として10年目に入っています。

弁護士となり,今まで,初めてのことばかりで,右往左往してきましたが,ここのところ,漸く,どっしりとして安定的に業務を遂行することができるようになってきたような気がします。

成長させていただいたのは皆様のおかげでございます。これまで支えていただいた皆様に感謝の意を深く表します。


数多くやってきたのは,会社関係,交通事故,相続,破産(管財),一般民事(私人間の紛争)ですが,最近では,あまりやらない手続を採る機会に恵まれて?います。


この機会にあまり一般的ではない業務を少し紹介してみます。



  • 最高裁判所への上告・上告受理申立
日本の司法制度は,三審制といって,最終的には最高裁判所で判断されます。一応3回勝負できる建前です。
しかしながら,最高裁判所で判断されるには,種々の要件があり,それを充たした場合のみしか判断してもらえません。
これまで一度最高裁判所の案件をやったことはありますが,一審(地方裁判所),二審(高等裁判所)と自分のみが代理人として業務遂行し,最高裁判所までチャレンジする案件ははじめてです。
水越法律事務所開設以来の事件で,この事件ももうすぐ5年目ですね。



  • 継続的給付の差押え
民事執行手続の一つです。
民事執行手続とは,簡単に言えば,強制的にお金を取り立てる手続です。
なるべく和解で解決することを志向しているからか,執行する場面はあまりありません。
運良く1000万円以上を差押えにより回収できたこともありますが,頻繁に使う手続ではありません。
継続的給付の差押えとは,たとえば給料から,最終的に満額取り立てるまで,継続的に取り立てていく手続です。
なかなかの効力ですが,相手方のことを思うと心が痛む面もあります。



  • 削除の仮処分
インターネットの書き込みについて,削除する手続です。
従前は東京地裁でないとできませんでしたが,最近名古屋でもできるようになりました。
表現の自由VS人格権,名誉権という意外と憲法的なアカデミックな話となる事件です。
手続としては,結構煩雑です。
今後も,インターネットによる人権侵害は減らないでしょうし,容易に削除できるようになるんじゃないかとは思いますが,現状は,いばらの道です。



  • 外国への訴訟提起
外国に訴訟提起等をする場合,相手の会社の登記簿を採ったり,送達(訴状等を送る)について条約が影響したり,翻訳しないといけなかったりと大変です。
グローバル化により,統一,自動化される時代が来るのでしょうか。
ネットを用いれば,結構簡単な様にも思え,諸外国ではそのような制度を採るところもあるやに聞いていますが・・・



  • 相続財産管理人
亡くなった方に相続人がいない場合,相続財産管理人というものを選任し,遺産を管理し,最終的には国に引き継ぐことが必要です。
おそらく一般的には,それ程よくある業務ではないのですが,巡り合わせからか,多く関わっています。
現在も,相続財産管理人を選任してもらう側として,また,相続財産管理人そのものとして,業務をしています。
最終的に国庫(財務省)に引き継ぐ場面などでは,普段行っている司法ではなく,行政との連携が必要となり,国家というものを意識する業務です。
少子化が進み,相続人が存在しないケースも増えてくると思います。
そのようなケースで多くは,放置されており,所有者のいない不動産の問題など現在でも社会問題化しています。
今後,相続財産管理人の活躍の場は広がるように思えます。



  • 清算人選任申立
破産すると,裁判所から選任された破産管財人が処理をしますが,その処理に漏れがあった場合,清算人を選任してもらい,処理を行います。
おそらく,一般の方からすれば,何を言っているのか分からないと思いますが,要するにニッチな手続です。




  • 特別代理人選任申立
未成年者は,行為能力という法的な行為をする能力が原則としてありません。父母双方あるいはその一方が親権者として法定代理人として法的行為を行います。
訴訟も同様で,未成年者が訴え,または訴えられるときには法定代理人が行います。
ケースにより,法定代理人が不存在の場合,後見申立という手続を採るか,特別代理人を裁判所に選任してもらいます。
これもニッチな手続です。




  • 個人再生申立
債務を裁判所を通じて整理しようとする場合,大別して破産,再生という二つの方法があります。
多くの場合,破産の方がメリットが大きいため,再生に適した案件はあまりありません。
ただ,ケースによって,少ないですが,再生がはまるパターンがあり,それをやっています。



  • 限定承認
相続の場面で相続するか,しないか,の他に,遺産がマイナスでなければ相続するということも可能です。
それが限定承認という手続です。
これも,使い勝手が悪い制度で用いられることが少ないのですが,遭遇しています。

まだ書きたいものはあるのですが,珍しい手続であればあるほど,守秘義務との関係で,事件が特定される可能性があるので,書くことができません。


この先も,過去にとらわれず,未来に怯えず,今を生きるをモットーに,全力投球したいと思います。
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よろしくお願い申し上げます。
posted by 水越法律事務所 at 19:17| 事務所

2015年11月25日

家栽の人

才子短命

毛利甚八氏が死去 漫画原作者 

 毛利 甚八氏(もうり・じんぱち、本名=卓哉=たくや、漫画原作者)21日、バレット食道がんのため大分県豊後高田市玉津1085の1の自宅で死去、57歳。告別式は近親者のみで行った。

 漫画「家栽の人」の原作者で、植物を愛する家庭裁判所の判事が少年の更生に取り組む姿などを描いた。」

日本経済新聞より

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E5%AE%B6%E6%A0%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA&rh=n%3A465392%2Ck%3A%E5%AE%B6%E6%A0%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA

司法試験を志す前に読んだのか,後に読んだのか分かりませんが,少年が壁にぶつかって,乗り越えていく過程に感銘を受けた覚えがあります。

そういえば,私の「家栽の人」は,今手元にありません。
後輩に貸したまま。
その後輩は,私より早く弁護士になって活躍しているようです。
おそらく,私の貸した「家栽の人」のおかげだと思います。

今読んだらどう思うのか,改めて買ってみましょう。
posted by 水越法律事務所 at 19:00| 事務所