2015年02月28日

白か黒か

http://kazoo04.hatenablog.com/
これは面白いです。
簡単に言えば,ものを見るときに,ただただ機械的に見ているのではなく,周辺の情報とともに見ているということのようです。
物差しをどのようにに設定するかで見えるものが変わってくるのですね。


弁護士業務を通じても,この物差しの設定の仕方によって,感じ方が違うのを痛感します。

たとえば,仮に何かを失ったら,失ったところをスタート地点とした物差しでみれば,少し取り戻したらハッピー。
失う前のスタート地点を動かさない物差ししかもてない人は,少し取り戻しただけでは,満足できず…。

場合によっては,物差しが時とともに変わっていき,当初は,少しでも取り戻せればよいと考えていたけれど,上手く進むにつれて,どんどん欲が出て…というようなケースもあるように思います。

物差しの設定の仕方を変えられたらいかがでしょうか,当初の物差しを忘れていらっしゃるのでは?と進言することもあるのですが,人それぞれの脳のメカニズムの特徴みたいなものがあって,簡単には変えられないのかもしれませんね。

リンク先のドレスは,意識を変えて見てみても,白にしか見えません。
黒に見える人がいるのがにわかに信じがたいけれど,黒に見える人からすれば,白に見える人がいるのがにわかに信じがたいのでしょう。
posted by 水越法律事務所 at 21:47| 事務所

2015年01月30日

いただきものの真意




事件が解決した20150129_200640.jpg後,依頼者の方から,御礼として立派な胡蝶蘭が送られてきました。














何度か触れているとおり,当事務所には,開業時いただいた胡蝶蘭,その後事件の解決の御礼でいただいた胡蝶蘭があり,どれも,一定の間隔で花をつけています。

今回いただいた胡蝶蘭も,是非とも,この後何度も花をつけてもらいたいものです。



ところで,我々の仕事は,スムーズに進むことはほとんどなく,紆余曲折を繰り返した後に完了,すなわち紛争が解決することが多いです。
紛争は相手のあることであり,また,裁判の難しさも手伝って,事件の解決は,必ずしも,思惑通りにいくものではありません。進むにつれて明らかになる事項も多く,それにより,帰趨が左右されます。

そんな紆余曲折や依頼者の方の忸怩足る思いを感じることも多く,事件が解決したといっても,依頼者の方は満足していただいたのだろうか?大丈夫だろうか?と思うことがままあります。

先行きの結論が不利な見通しであれば,その旨をご説明して,一定の譲歩のうえでの解決をお勧めします。その場面では,ともすれば,依頼者の方からすれば私の利益をはかってくれない!とも思われる可能性もあります。
しかしながら,不利な結論が目に見えているにもかかわらず,無策なのは信義にもとると思うので,一生懸命説明をして理解して貰おうとします。
こんなとき,説明は正しく伝わっているのだろうか,無理に説明せずに,不利であっても裁判所なりの判断を貰っておわりにした方がよいのか,と悩む場面があります。というよりも,ほとんどの事件で,このような悩みに直面します。

このような悩みの中,やはり,理解が得られるかは分からないけれども,有利な結論を得るために説明をし,解決をはかるのですが,解決後も,依頼者の方にとって,それでよかったか否かは不明です。

答えが無いので,結果が正しいかどうかを検証する術がないのです。



ただ,一点。
依頼者の方が真に喜んでいただけた場合,これは結果が正しかった場合であると思います。



いただきものは,当然それだけでなんとなく嬉しくはありますが,そのような結果を検証・確認できるという意味で,業務上あまりない,ほっとする瞬間です。


とはいっても,別にいただきものを要求しているわけではありません(^^;)。



いただきものは,ほっとしますが,いただきもの以上に嬉しいのは,前に事件解決した元依頼者の方が,知り合いの方のご紹介をしてきてくれることです。

以前の事件に満足していただいたからこそ,他人に勧めることができるのでしょうから。








ぽっとする瞬間です。

posted by 水越法律事務所 at 11:00| 事務所

2014年11月05日

相続が起こってしまってからの相続対策

 相続の事前対策を!と叫ばれる今日,敢えてその反対を行くのもよいのではないか,と考えています。
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 これは,少し前の日経新聞です。

 平成27年1月1日より,税制改正により,基礎控除額の変更(「5000万円+1000万円×法定相続人の数」→「3000万円+600万円×法定相続人の数」)が為されるので対策をしましょうというものです。

 確かに,相続対策は,できることならしておきたいところです。
 しかしながら,相続問題に対する事前対策は,必ずしも万能ではありません。
 いつ亡くなるのか。そのときに財産状況はどのようなものなのか。そのときに親族(相続人)はどのような状況なのか。どれも不明であり,完全に予測することは不可能です。
 また,被相続人ご本人が主導して行う場合はよいとしても,相続人側,すなわち遺産を受取る側が相続対策をすることもまま行われているところ,そのような行為が争いの呼び水となってしまうこともよく目にします。税制改正に絡んで増えそうですが,相続税対策を第一に考えてしまい,その結果,相続人間に亀裂を生じてしまう場合もあります。作らなければ良かった遺言書を作ってしまったために,大きな紛争を惹起してしまったケースも珍しい話ではありません。
 相続対策は税金対策とイコールではありません。税金が多少高くても円滑な相続の方がよいのではないでしょうか。

 そのような事情から,無理な事前対策をするくらいであれば,相続対策は,相続がはじまった後ではじめてもよいのではないかと考えます。
 相続開始後であっても,十分適正・穏当な解決をはかることができます。


 と考えながら,読んでいたら,記事の中に信託銀行の名前が出てきました。
 信託銀行が相続・コンサルティング業務をしているとの記載です。ご丁寧に連絡先まで書いてあります。

 余計なことをして,紛争の呼び水を作らないように気をつけましょう。


posted by 水越法律事務所 at 18:48| 弁護士として思うこと