2014年11月05日

相続が起こってしまってからの相続対策

 相続の事前対策を!と叫ばれる今日,敢えてその反対を行くのもよいのではないか,と考えています。
20141028_204917.jpg











 これは,少し前の日経新聞です。

 平成27年1月1日より,税制改正により,基礎控除額の変更(「5000万円+1000万円×法定相続人の数」→「3000万円+600万円×法定相続人の数」)が為されるので対策をしましょうというものです。

 確かに,相続対策は,できることならしておきたいところです。
 しかしながら,相続問題に対する事前対策は,必ずしも万能ではありません。
 いつ亡くなるのか。そのときに財産状況はどのようなものなのか。そのときに親族(相続人)はどのような状況なのか。どれも不明であり,完全に予測することは不可能です。
 また,被相続人ご本人が主導して行う場合はよいとしても,相続人側,すなわち遺産を受取る側が相続対策をすることもまま行われているところ,そのような行為が争いの呼び水となってしまうこともよく目にします。税制改正に絡んで増えそうですが,相続税対策を第一に考えてしまい,その結果,相続人間に亀裂を生じてしまう場合もあります。作らなければ良かった遺言書を作ってしまったために,大きな紛争を惹起してしまったケースも珍しい話ではありません。
 相続対策は税金対策とイコールではありません。税金が多少高くても円滑な相続の方がよいのではないでしょうか。

 そのような事情から,無理な事前対策をするくらいであれば,相続対策は,相続がはじまった後ではじめてもよいのではないかと考えます。
 相続開始後であっても,十分適正・穏当な解決をはかることができます。


 と考えながら,読んでいたら,記事の中に信託銀行の名前が出てきました。
 信託銀行が相続・コンサルティング業務をしているとの記載です。ご丁寧に連絡先まで書いてあります。

 余計なことをして,紛争の呼び水を作らないように気をつけましょう。


posted by 水越法律事務所 at 18:48| 弁護士として思うこと

2014年08月27日

ぷろぐらみんぐ


20140826_135002.jpg
昔,未だインターネットというものはなく,ネットはパソコン通信という怪しげな呼び名であったころ,BASICという簡単なプログラミング言語でプログラミングに挑戦していたことがあります。

その後もよく覚えていませんが,そのBASICという簡単な言語を応用したVisual Basicというのを勉強した気がします。

そのおかげか,htmlというweb製作を行うに必要な言語をある程度理解するようになり,なんとかwebを作成することができるようになりました。
ただ,どうやって作ったかはよく覚えていません。
私の窮地を救ってくれたことだけは覚えています。

今の水越法律事務所のwebサイトも,そんなこんなで自作したはずです。

そのときどきに集中しすぎて,後から思い出してもよく分からないことだらけです。



ここのところ,スマホのプログラムを作ってみたい!との衝動に駆られ,合間を縫って,「簡単に」作ることができる方法を探していました。

この本の対象とするHSPは,以前のBASICと親和的な言語があると知り,勉強しています。

やっていて思い出したのですが,この言語も以前に触ったことがあり,昔のデータをひっくり返してみた(本当にひっくり返したわけではなく,調べてみた)ところ,何かしらのプログラムを組んでみたことがあるようです。


ところで,科学技術の進歩は著しく,今現在は,昔では夢のまた夢といったことが簡単なプログラミングでできるようになっているようです。
昔は,windowが複数ということ自体が考えられなかったのに,今やwindowsでしかも8ですからね。本当に昔のパソコンは原則として一つの処理しかできませんでした。今やスマホでも何個も同時並行で動かすことができるのに…。

ただ,本を読んで…というのはやはり性に合わないらしく,読んでいても何にも分からないので,他人の作ったプログラムを眺めて勉強しています。

プログラムというのも趣深く,同じ結論にたどり着くにも,十人十色な道筋があり,面白いものです。
コツコツ積み重ねるタイプ,合理化一途なタイプなどなど。

弁護士の仕事とも近いのかもしれません。
ただ,結果を支配できる分,プログラムの方が,ストレスは少ないですね。
弁護士の仕事は,最終的には人の判断,主観が入ってしまいます。

とはいっても,プログラミング知識・技術も,弁護士の知識・技術と同じように,一朝一夕で習得することはできるものでもないですね…と思いつつ途方に暮れています。

この買った本をどうしようか,インストールしたプログラム作成環境をどうしようか…,と思いつつ,目の前の事件処理に邁進する日々です…

アイデアはあるのだけどなあ
posted by 水越法律事務所 at 18:22| 思うこと

2014年08月12日

インターネット新時代の法律実務Q&A

20140810_184711.jpg

弁護士の職務,すなわち法はアクセルかブレーキかといえば,間違いなくブレーキであると思います。

自動車が用を為すには,アクセルだけでなく,適正な,良く効くブレーキが必要です。
有名どころの自動車メーカ−である,メルセデスであれ,トヨタであれ,ホンダであれ,一番の重要研究対象はブレーキであり,ブレーキ無くしてエンジンパワーを発揮することはできないものです(推測。)。
いつでも止まることができるから,スピードを出すことができるのです。

そういった意味で,弁護士(法)のもつブレーキの役割は重要です。
いざというときの手当ができるからこそ,ビジネスの,人的社会の大海原で自己実現できるのです。

そうはいっても,ブレーキは,アクセルすなわち推進力が一定以上になって初めて優位性を認められるものです。幼児の遊ぶ四輪・二輪玩具にはブレーキ機構がないのはその証左です。そもそもブレーキが不要だからでしょう。

市場・社会・産業においても同様です。
まずは,ノンブレーキで走ってみて,速度が出て来たら,規模が拡大してきたら,ようやくブレーキの存在,法整備の段階に入ることになります。
ブレーキをかけながら,規制をかけながらでは市場・社会・産業の発展は困難でしょう。

ところで,インターネットの世界は,今やインターネット外の世界,すなわち現実世界と遜色なく発展し,現実世界と同様にお金が飛び交い,名誉毀損等の犯罪行為に溢れています。
しかしながら,法は,未だ十分にインターネット世界に適応していないのが現状です。
ブレーキが,規制が,必要だという認識はあるものの,インターネットの発展はこれまでの法世界の常識を越えてしまっているのでしょう。
グローバル(世界中に把握しうる),個人の主体性(個人でも政府でも大企業でも主体たりうる),永続性(消えない),簡便性(パソコンさえあれば,いやスマートフォンからでも,容易に行為しうる。),匿名性(表面的には,誰が行為主体がの判別が困難。)・・・etc.
今までの法規制とは少しばかりか大きく異なる諸事情が原因でしょう。

かかる事情からでしょうか,はたまた法曹の資質からでしょうか,これまで,インターネットと法を巡る書籍も,インターネットの実情とは縁遠い,いかにも評論的なものが多かった様に思います。

しかしながら,この本は,かなり実態に即して書かれており,大変に勉強になります。

そうはいってもまだhowto本にすぎず,体系的に整理されるにはまだまだ時間がかかるのかもしれません。


ややもすると,付け焼き刃的に,対処療法に終始しがちですが,文献を丁寧に読み込んで底力をアップさせることは重要であると思います。
最近これに気づき,なるべく紙媒体の書籍を読むようにしています。
データベースだと,どうしても検索してしまうし,合理化,効率化ばかりを狙ってしまいます。

しかしながら,大切なものは,むしろ合理化・効率化と相反する部分にあるような気もします。

さあ,本を読もう!




posted by 水越法律事務所 at 11:01| 事務所